保育士の資格を取ってもそれはスタートラインに過ぎない。現場で学びながらスキルを伸ばしていこう。

　保育士不足への対策は？で見たように、保育士のキャリアアップ研修が整備された。概ね3年以上の経験で対象となる。基本を身につけ仕事に慣れたら、勤めている園で必要な分野や、興味のある分野の研修を受けて、さらなるスキルアップをしていこう。保育は、日々の研究により進歩、発展していくもの。保育士として一生勉強する覚悟を持ち、キャリアアップを目指すと同時に、最新の知見を身につける姿勢が大切だ。

　個人で資格を取るのもよいスキルアップの方法だ。病児保育の施設を増やす計画があり、認定病児保育スペシャリスト、救命講習認定など医療関連の資格は、保護者からの信頼につながるだろう。その他、カラーコーディネーターの検定試験を受けて工作や掲示物作りに役立てる、栄養や料理関連の検定試験を受けて食のアドバイスに役立てるなど、様々な事柄が考えられる。また、今後は保育現場でもIT化が進む。パソコンスキルも身につけよう。子育てに便利なスマホアプリやウェブサービスを知って保護者に紹介することも、保育士のスキルの一部となるだろう。活動の幅が広い保育の仕事では、習い事や趣味などをきっかけにしたスキル向上も可能だ。