歯科技工の現状は? | 歯科技工士の就活・グッピー新卒

GUPPYサポートセンター受付時間変更のお知らせ

歯科技工の現状は?

診療行為別1日当たり点数の構成割合

 上のグラフのように、歯科診療の保険点数のうち3割以上は、歯科技工物を必要とする内容が占めている。歯科技工が歯科診療を支えているともいえ、日本の歯科技工技術の高さには定評があるものの、歯科医師からの委託料の安さ、それに伴う人材不足や高齢化が問題となっている。

 医師の報酬は保険診療の場合は保険点数で決められるが、診療で必要な技工物を依頼した際の料金は保険で決められるわけではない。競争が激しい中、委託費等の費用をできる限り抑えようとする歯科医院が多いことが問題となる。立場の弱い歯科技工士/技工所が不当な扱いを受けないよう、厚生省(当時)が保険技工物製作料の7割は歯科技工士の料金となる旨を告示したこともあるが、なかなか実態は変わらない。このような状況は労働環境の厳しさにもつながり、人材不足や高齢化も課題だが、これについては歯科技工士は不足している?で説明する。

 このような状況の中、若い世代の歯科医師では特に、歯科衛生士や歯科技工士と対等に関係を築き、それぞれの専門領域で力を発揮してほしいと考える人も増えている。歯科医師と対等な関係を築くためには、新しい技術や材料に関して勉強を続け、求められなくても提案できる力が必要だ。そんな歯科技工士を目指したい。