実際に保育の様子を目にすることができる施設見学は、募集要項やホームページ、パンフレットからは知ることが難しい情報も得られる貴重な機会だ。興味のある園や施設は、積極的に見学をしよう。複数の施設を幅広く見学することができれば、就職先の選択だけでなく今後の保育士としての仕事にも役立つだろう。

　一般に、見学をしたい園・施設には電話で申し込みをする。学校を通して申し込む場合もあり、確認が必要だ。電話ではまず学校名と名前を名乗り、見学したい理由も簡単に伝えられるとよい。「理念に共感した」「保育方針に興味を持った」など、園の特徴を調べて見学希望理由をまとめておこう。

　見学の際には、園内の整理具合、清潔さ、設備等を確認しよう。子ども達が楽しそうか、保育士が信頼し合っているかなど、雰囲気も肌で感じてほしい。掲示物や作品からも特徴を知ることができる。保育士の年齢層も確認できれば、長く働けるかどうかの指標になる。疑問点は積極的に質問し、メモが取れるよう筆記用具も持参しよう。当日の服装は、特別に指示がある場合以外はスーツで。上履きを持参し、保育体験ができる場合に備え保育着も用意するとよい。忙しい仕事の合間に対応していただくので、終了後は必ず丁寧にお礼を言おう。