就職先を選ぶ際は、理想や目標をしっかり持ち、希望や適性に合った施設を見つけることが大切だ。

　まずは、保育園で働くのか、児童養護施設などで社会的養護が必要な子どものサポートをするのか、心身に障害のある子どもの支援をするのか、実習の経験等も踏まえて方向性を決定する。自分の理想の保育像を思い描き、それを実現できる場を目標としよう。そして興味のある施設のホームページやパンフレット、現場見学から、保育・運営方針を知ろう。たとえば保育園なら、教育に力を入れている、食育に特色がある、少人数で手厚い保育をしているなど、園によって様々な特色が見られる。園内の雰囲気、イベント内容など、細かい部分もしっかり調べたい。

　自分の希望や目標がはっきりしない場合は、保育士を目指したきっかけや学校での活動を振り返って、やりたい仕事を絞っていこう。施設見学や先輩保育士の話を通して、自分の考えや好みを発見するのもよい。

　最初に就職する職場は保育士としての成長に大きく影響するため、仕事の基礎を身につけられる環境を選びたい。研修制度や指導体制についても確認しよう。その他、給与、運営主体、転勤の有無など、自分の中での優先順位をつけながら自分に合った就職先を選ぶようにしよう。