自分の目標や理想をはっきり持って、その目標に近づける施設を選ぶようにしたい。

　目標や理想を持つためには、自己分析はどうやってやる？で説明した自己分析をしっかり行うことが大切だ。自分を知った上で将来の理想像を持つようにしよう。介護の現場で働く人なら、学校の勉強や実習を通して、理想の介護のあり方を自分なりに持っているだろう。それが実現できるか、という観点から考えよう。また、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、デイケア、グループホーム、病院、訪問介護事業所など、複数の施設を運営している法人であれば、様々なタイプの施設を経験できて、スキルアップや将来の目標に向かう土台になることもある。ひとつの施設に注目するだけでなく、運営法人のグループ全体にも目を向けたい。運営法人のあり方や何を理想とする法人であるか等は、求人票からも読み取れる。給与や待遇だけでなく、法人の情報についてもしっかりチェックしておこう。

　印刷物やホームページから得られる情報だけでなく、見学して自分の目で雰囲気を知ることも大切だ。直接質問ができる貴重な機会でもある。複数の施設を見学すると、自分の中に基準もできて、自分の目標と合う職場がどのようなものかもわかってくるので、気になる施設は積極的に見学をしよう。