施設見学は、設備や環境はもちろん、作業の様子や職員や利用者さんの表情など、実際に行かなければ知ることのできない雰囲気も含めて体験できる機会だ。事前にチェックしたい点や質問項目をリストにしておき、有意義な時間にしてほしい。

　多くの介護施設では就職希望者に向けて施設見学を行っているが、いつでも好きな時に見学ができるわけではない。事前に必ずアポイントを取ること。電話で学校名、名前を言い、「施設見学をさせていただきたいので、人事ご担当の方をお願いします」と伝える。募集要項に電話番号と担当者名が掲載されている場合もある。電話の最後に「訪問日時」「相手の担当者氏名」を確認しよう。見学時の服装は、業務体験等がある場合は動きやすい格好、そうでない場合は、スーツもしくは清潔感のある普段着がよい。施設内では邪魔にならないように行動し、常に礼儀正しく過ごすようにしよう。

　施設見学は就職活動の一環であり、先方から振る舞いをチェックされることもあるが、学生にとっても施設を見極める機会である。社会人生活のスタートを切る大切な場所にふさわしいか、後悔しないようにしっかりとチェックしておこう。見るだけでなく気になることは積極的に質問もしながら、施設の全体像を理解したい。