超高齢社会の課題とは? | 施術師の就活・グッピー新卒

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超高齢社会の課題とは?

平均寿命と健康寿命の推移

 日本人の平均寿命は世界でも有数の高さだが、日常生活に制限がある状態で生活する高齢者が多い。年齢を重ねても生活の制限なく暮らせるよう、社会全体で取り組む必要がある。

 上のグラフは、平均寿命と健康寿命の推移を表している。健康寿命とは、仕事や家事、外出等の日常生活に制限のない状態で暮らせる期間のことだ。2016年の調査結果では、男性は72.14歳、女性は74.79歳、平均寿命との差はそれぞれ8.84年、12.35年となっており、多くの高齢者が相当の期間、生活に制限を伴って暮らしていることが推察できる。国では、2040年までに健康寿命を2016年の結果から3年以上延ばすことを目標としている。

 健康寿命を伸ばす上で、筋肉・骨格系の障害を防ぐことは重要な鍵を握る。この分野で高い技術を持つ施術師が、地域の専門職と協力しながら、若年層やまだ介護を必要としない高齢者へのアドバイスができれば健康寿命延伸に有益に働くだろう。筋骨格系以外でも、医師が関わる前の小さな不調の段階で施術師が治療することで、慢性化や重症化の予防に貢献できる。

 要介護者に対しても、介護施設での機能訓練(機能訓練指導員とはどんなもの?参照)等を通して、介護の重度化を防いで自立生活を促し、QOLを向上させることは、特に重視されている。