リハ職の専門・認定制度とは?
国家資格を取った後は、常に最新の治療法にキャッチアップする努力が必要だ。専門分野を掘り下げてスキルをつけていくのなら、各職種の職能団体が設ける認定制度を活用するのがよい。
日本理学療法士協会では、上の表のように23の領域別に認定理学療法士制度を設けている。入会後最短3年で取得できる。2019年7月1日現在で、のべ人数で8,721名、実人数で7,641名が取得している。脳卒中と運動器が2,000名以上で特に多く、呼吸、地域理学療法と続く。専門理学療法士は、7分野があり、入会後最短6年で取得可能だ。いずれも、新人教育プログラムを修了する必要がある。
作業療法士協会では、分野は設けない形で認定作業療法士制度を持っており、2020年4月1日現在で1,093名が取得している。専門作業療法士は、認定作業療法士取得者のうち、協会が定める特定の10の専門分野で能力を持つ人を認定、のべ111名が取得している。
言語聴覚士協会では、上の表にまとめた5つの領域で認定言語聴覚士制度を設けている。会員が受けられる生涯学習プログラムの、基礎プログラムと専門プログラムを修了すると、自分が目指す分野の認定言語聴覚士講習会を受講可能となる。
就職後には、こうした制度を積極的に活用しスキルアップを図ろう。