リハ職の将来は?
リハビリの需要は今後も高くなると予想されるが、リハ職を目指す人も増えている。今のうちから将来の姿をイメージし、患者さんのニーズに応えられるスキルを身につけよう。
上のグラフは、1ヶ月あたりの保険医療点数のうち、リハビリにかけられた点数(費用)の割合を示したものだ。介護保険利用分は入っていないので、介護保険が浸透した2002年には一度下がっているが、その後は上昇傾向が続いている。
急性期の早い段階からのリハビリ、回復期の集中的なリハビリによる機能回復はもとより、後の要介護状態を予防し患者さんのQOLを高める取り組みも進められている。病院だけでなく介護の現場でもリハビリが求められており、リハ職の需要は高い状態が続くと見られる。リハビリ技術全体が進歩することでリハビリへの期待も高まるだろう。一方、資格者数は毎年増え、各養成校の定員も増加傾向にある。需要が高いとはいえ、将来的にリハ職の供給が上回り、余ってしまう可能性も十分にある状況だ。
そのような時代にも仕事を続けていくためには、スキルを磨き最新の技術を積極的に学び、常に成長する意識が必要だ。将来の土台となる最初の就職先選びでは、どれだけ成長できるかを見極めるようにしよう。