言語聴覚士の仕事と活躍ステージは? | リハ職の就活・グッピー新卒

言語聴覚士の仕事と活躍ステージは?

言語聴覚士の就業場所

 言語聴覚士(Speech-Language-Hearing Therapist:ST)の主な仕事は、コミュニケーション障害や嚥下障害を持つ人の支援だ。医療や介護、福祉の現場で、幅広い活躍ステージがある。

 1999年に第1回国家試験が行われ4,000人あまりが誕生した言語聴覚士は、毎年国家資格者を増やし、2019年には約3万2,863人となっている。資格としては比較的新しいが、医療や福祉の現場で古くから役割を担ってきた職種だ。

 上のグラフのように、病院等の医療施設で働く言語聴覚士が約74%を占め、次いで介護施設、障害者や子供の福祉施設となっている。日本言語聴覚士協会の調査では、協会会員有職者1万5,198人の中で、「摂食・嚥下」ならびに「成人言語・認知」の領域で働く人は、ともに90%以上であり、言語聴覚士が携わる主要な領域となっている。他に、「発声・発語」には約81%、「小児言語・認知」には約29%、「聴覚」に約13%が携わっており、仕事領域の幅広さがうかがえる。同協会会員の約76%が女性であり、多くの女性が活躍している。現在、認知症の人を含め、高齢者が自宅で自分らしく過ごすことが重視されており、訪問リハビリの需要も大きくなっている。個々の生活環境に合わせた工夫を提案できる応用力もより大切になるだろう。