看護師の配置基準とは? | 看護師の就活・グッピー新卒

看護師の配置基準とは?

一般病棟(7対1)から転換した理由

 看護師の配置基準は、入院患者さん1人に対し配置する看護職員の数の1日平均の状況を示す。

 手厚い看護ができるほど、高い入院基本料が設定できるため、2006年に「7対1」の配置基準が新設された際には、「7対1」を採用する病院が急増し、地方や中小の病院における看護師不足の要因にもなった。患者さんの医療・看護の必要度に見合わない運用も散見されるようになり、近年は「7対1」要件の厳格化が続いている。

 2018年の診療報酬改定では、急性期一般病棟入院基本料が、「10対1」を基本に、患者さんの重症度等により7種類に分けられた。従来の「7対1」に相当するのは「急性期一般入院基本料1」のみで、病院・病棟の実状に合わせて「基本料2〜7」を採用する病院が増えることが計画されたが、2019年の調査では、「旧7対1」から引き続き「1」を採用した病棟が93.5%。あまり大きな変化は起きていない。

 「1」以外に転換した病棟の理由をまとめたのが上のグラフだ。重症度等の基準を満たせないことを筆頭に、看護師の確保の難しさを挙げる病院が多い。配置基準は、看護師の勤務環境に大きく影響する。就職を考える病院については、看護師配置基準を確認するとともに、基準採用の経緯や、可能なら今後の方針も調べておこう。