看護師は不足している?
保健師・助産師・看護師・准看護師を合わせた看護職員は、2025年には、196万~206万人必要になるとされている。年間平均3万人程度、就業者数が増加している現在のペースでは、3万~13万人が不足すると見られる。
国では、看護職員の人材確保のため、様々な策を講じているものの、新しく看護師資格を取得する人だけでは不足を満たせない可能性が高い。病院再編を前提としての需給バランス調整の他、離職した看護師が復職しやすくなるよう研修を行うなど、看護師資格を持つ人の再就職を支援している。
人員に余裕のない病院では長時間労働が求められることもあり、その結果看護師の離職が増え、さらなる人員不足を招く悪循環もある。そのため、これから就職を考える学生の中には「就職口はいくらでもある」と、のんびり構えている人もいるかもしれない。しかし、急激な看護学校の増加や、将来的な人口減少等を考えると、看護師の供給が過剰になる可能性もある。また、長時間労働問題については、国全体で働き方改革が推進されている現状もあり、行政がサポートして医療現場の就労環境も改善が図られている。
看護師が余る時代でも必要とされる人材となるために、就職活動では、高いスキルを身につけ成長できる職場を見極められるようにしたい。