歯科医院は減っていく?
国は歯科医師の人数を削減する方針をとっている。また、人口が減少する中、歯科医院の経営も困難になっていくため歯科医師も歯科医院数も減少していくことが予想される。
上のグラフは、歯科医院の開設数と廃止数の推移を表している。年々開設と廃止の数の幅が狭まり、2017年には開設数が廃止数を下回った。2018年には再び開設数が100件あまり上回ったが、再開・休止をする医院もあり入れ替わりは激しく、全体数の前年比は4件増に留まった。歯科医院が減少していく時代となったと考えられる。
歯科技工士の仕事は歯科医師からの発注がなければ成り立たない。歯科医師と歯科医院の減少は仕事の減少に直結する。また、歯科医院は歯科技工士の勤務する先でもあり、仕事場の減少にも関連することだ。
減少が避けられない中、考えるべきは、顧客あるいは仕事場が減っても歯科技工士として生き残るにはどうしたらよいか、ということだ。歯科医師が発注したいと思う歯科技工士の条件は、まずは技術が高いことだろう。そして、デジタル技術含め新しい材料や技術に詳しく、歯科医師の診療を助けられる提案力があれば理想的だ。自分で歯科技工所を運営するか否かにかかわらず、より高い技術と知識を身につけることを常に意識しよう。