歯科関連の材料や機材メーカーでは、新たな製品の開発・研究職や営業職で、歯科技工士が活躍している。

　補てつに使用する歯科材料や、研磨機器、レントゲンやCT用の機器、CAD/

CAMや診療支援のシステム・ソフト等、歯科関連のメーカーと一口にいっても、その製品には様々な分野にわたっており、総合的に網羅している企業も数多くある。このようなメーカーの営業職は、製品を売り込むだけでなく、最新の医療情報を提供する役割を担っており、細かなコミュニケーション力が必須だ。販売促進活動をする上で、歯科医師や歯科技工士と専門知識を交えて話す場面も多いため、歯科関連の製品を扱うメーカーでは、歯科医療や歯科技工の知識と技術を持った人材の採用に積極的だ。

　デンタルショーなどの展示会で自社の製品をアピールしたり、歯科関係者を対象に研修会を開いたりと、企画力やイベントの運営能力を問われることもある。また、歯科材料や機器は市場がグローバルに広がっており、海外のデンタルショーに出展する企業や、海外拠点を持つ企業もあり、海外取引に関わることもある。海外メーカーの日本進出も進んでいるため、外資系企業に勤める人も少なくない。国際的な活動に興味を持っている人にも向いているだろう。