一般企業に就職する学生にとって企業研究が重要なように、保育士を目指す学生にとっては「園研究」が重要だ。就職してから「自分が思っていた園と違った」「園の方針と考えが合わない」というミスマッチを防ぐために、実習や園見学、ホームページや就職サイト、情報誌、必要に応じてOB・OG訪問などで、しっかりと情報を集めて志望先の特徴を理解しよう。

　特に就職情報誌や就職サイトには、園の特徴、事業内容、初任給や勤務時間、各種手当、福利厚生、求める人材など、様々な情報が掲載されている。多くの保育園が掲載されていて情報の比較が可能なので、自分が重視するポイントを整理しながら活用しよう。また気になる園があれば、法人名や園名で検索して、法人や園のホームページも見ておこう。園の雰囲気がつかめるだけではなく、大きな法人の場合、求人用のページを独自に持っているところもあり、先輩スタッフの声などを読むこともできる。

　一方で、法人や園から発信する情報だけに頼ってしまうと、都合のよい内容に偏ってしまう点は注意が必要だ。実習先での自分や友人の体験、学校の先生・先輩の話なども参考にしよう。一度にたくさんの情報を得られるメディアを活用しつつ、人とのつながりも大切にして「園研究」を進めてほしい。