自己分析とは、自分の姿を自分に見えるようにしていくことだ。これまでの自分を振り返りながら、興味を持っていること、大切にしていることを明確にしていき、その上で将来の姿をイメージしていこう。

　自分を振り返るためには、幼い頃からどんなことが好きだったか、得意なことや苦手なことはなんだったのかなどを、時期別に表にして書き入れていくとわかりやすい。自分の性格が表れるエピソードは面接の際に役立つのでメモしておこう。なぜ保育士を目指したのかといった動機も、こうした振り返りから気づかされることが多い。

　そして、過去の自分からどのように今の自分ができあがったのか、という視点から、今の自分がどんな人物なのかを把握しよう。朗らかなのか、勤勉なのか、真面目なのか、大胆なのか。自分がどんな人物なのかを考えるのには、自分一人では限界がある。友人同士でお互いの長所や短所を言い合ってみたり、家族に尋ねたりするのもよい方法だ。今の自分の姿を把握したら、どんな保育士になるのか、改めて将来の姿をイメージしてみよう。

　保育実習や就職活動で、新たな自分を発見することも多い。就職活動をする中で折にふれて自己分析を繰り返し、自分像や将来のイメージをどんどんアップデートしていこう。