家庭的保育事業とはどんなもの? | 保育士の就活・グッピー新卒

家庭的保育事業とはどんなもの?

家庭的保育事業の内容

 家庭的保育とは、保育ママとも呼ばれ、保育者の住まい等を保育室として0〜2歳の子どもを預かる制度だ。2010年からスタートしたが、2015年の新制度で地域型保育の中に組み込まれた。2018年現在、931事業所が設置されている。保育にあたるのは、保育士や幼稚園教諭の資格のある人、研修を修了して保育士と同等の知識、技術を身につけたと認定された人など、自治体により細かな規定がある。

 家庭的保育の定員は、保育者1人では3人まで、保育補助者がいれば5人まで預かることができ、保育者が6歳未満の子どもを子育て中でないことなどが条件となる(自治体による)。多くは自宅での保育となるため、家庭に近い環境で保育ができることが特徴だ。子どもの個性に合わせた対応や、その日の体調、機嫌によりきめ細かな活動内容の決定ができ、保護者とのコミュニケーションも密にとりやすい。

 家庭的保育事業は、個人による運営が多い。自宅を使い保育士や子育ての経験を活かして個人事業主として運営しているのが典型的なあり方だ。よって、新卒の保育士が就職する場所とはならないのが一般的だが、保育士として経験を積んだ後、独立したり起業したりして取り組む仕事の目標にはなり得る。将来のキャリアアップの形として頭に入れておくのもよい。