認定こども園とはどんなもの?
認定こども園は、保護者のニーズに応えるものとして、2006年に創設された。教育と保育の一体的な実施、柔軟な預かり時間、保護者の就労状況に関係なく利用できることが特徴だ。
認定こども園には、幼稚園と保育所の機能を併せ持つ単一施設の「幼保連携型」、幼稚園、保育所にそれぞれ機能追加をする「幼稚園型」「保育所型」、幼稚園、保育所のいずれも認可のない地域での「地方裁量型」の4つのタイプがある。幼保連携型認定こども園で働くのは、保育士と幼稚園教諭免許状の両資格を持つ保育教諭だ。その他のタイプでも両資格を持つことが望まれる。2015年に始まった子ども・子育て支援新制度により認定こども園の移行・創設手続きが簡素化された。上のグラフに示すように、2015年に前年からおよそ倍増後、速いペースで増加し2019年度には7,208園となった。2017年度から2019年度にかけて、各年度715か所、694か所、716か所の保育所が、認定こども園に移行した。就職先の保育所が認定こども園に移行するケースもあるかもしれない。
認定こども園は、通常の保育園以上に、地域の子育て支援拠点として住民の子育て相談にのる役割を担っている。保育教諭や保育士は、保育のプロとして地域の子育てを支援、指導する立場であることを意識しよう。