介護施設にはどんな種類がある?
介護保険サービスには、入所系、居住系、短期滞在系、通所系、訪問系のものがある。訪問以外のサービスについて紹介しよう。
入所系サービスでは、自力生活ができない高齢者が介護を受け生活する介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)、リハビリや医療・介護を受けて在宅復帰を目指す介護老人保健施設(老健)が代表的だ。2018年4月からは、長期療養のための医療と介護を一体的に受けられる介護医療院が創設された。居住系サービスには、有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)等の特定施設で介護サービスを受ける、特定施設入居者生活介護等がある。こうした施設では、介護は外部業者に委託される場合もある。認知症の人が介護スタッフとともに共同生活を送る認知症対応型共同生活介護(グループホーム)も居住系だ。
短期滞在系サービスは入所系の施設に併設される場合が多く、30日以内で滞在するショートステイ等がある。通所系サービスでは、介護、食事・入浴の支援、レクリエーション、機能訓練を受けられる通所介護(デイサービス)や、通所リハビリテーション(デイケア)等があり、多くが特養や老健、病院等に併設されている。認知症利用者を対象に専門的なケアを提供する認知症対応型通所介護等もある。