福祉の現場で連携する他職種は?
高齢者や障害者の介護では、多職種連携が不可欠だ。施設でも在宅でも、高齢者・障害者を中心に様々な専門家が協力してチームとなり、ケアを成り立たせていることを意識しよう。
介護を受ける人は、医療を受けることも多く、医師や看護師は共に働く代表的な職種だ。介護施設では介護職員とともに看護師の配置基準も決められている。医療者に利用者の健康状態などを報告することも介護士の重要な仕事だ。相談業務においても医療スタッフとの密な連絡が欠かせない。
理学療法士や作業療法士など、リハビリスタッフとは、利用者の体の状態、変化の情報を共有してよりよい介護につなげたい。高齢者は食の問題をかかえることも多い。嚥下機能が低下した人のリハビリは言語聴覚士が行う。栄養面でのサポートは管理栄養士や栄養士の協力が必要だ。食事介助の注意点を助言してもらい、介護スタッフから食事の様子を報告してメニュー作りにつなげることもできる。食の問題では歯の健康も大きく関わる。歯科衛生士による歯や口腔内のケア、歯科医師の訪問診療も行われる。
現在、高齢者や障害者の社会参加が重視されているため、地域のサークル、老人クラブとの連携も必要となる。公的な制度を使う機会も多く、行政との連携、協力も非常に大切だ。