施術師に合った資格やスキルは?
施術師には様々な分野での活躍が期待されており、資格やスキルをさらに身につければ、仕事に幅ができる。施術師と相性のよい技術、技能について見ていこう。
あはき師と柔道整復師は、相互補完して治療の範囲や選択肢を広げられる。4資格全てを取得する難易度は高いが、実現すれば大きな強みとなる。介護分野で活躍する人が取得したいのが「ケアマネジャー」の資格だ。ケアマネジャーは施術所運営と両立可能。介護保険は使えないが、施術をケアプランに入れて利用者のQOL向上を図る独自のサービス展開もできるだろう。
スポーツに関わりたい人には、広い分野で運動プログラムの作成・指導を行う「健康運動指導士」もおすすめだ。トレーナーとして本格的に活動したいのであれば、競技者の健康管理やスポーツ障害・外傷の予防、トレーニングを行う「アスレチックトレーナー」を目指すとよい。
その他、食や栄養、アロマテラピーの知識も、患者さんへの健康指導や、施術室を快適な空間にする上で役立つ。鍼灸師、マッサージ師は東洋医学を学んでいて、漢方薬の勉強には馴染みがあるだろう。制度上のハードルは高いが、薬の販売ができる「登録販売者」の資格を取得し、将来的に漢方薬店と施術所を併設することも不可能ではない。