リハ職の給与は?
厚生労働省の調査によると、2019年の理学療法士と作業療法士を合わせての給与の平均は28万7,500円、賞与等を含めた年収は、およそ410万円だ。言語聴覚士については公的なデータはないが、同程度と考えてよいだろう。他の医療職では、准看護師が同じくらいの水準となっている。
患者さんの早期回復とQOLを高めるリハビリの役割には期待が集まり、急性期の集中リハビリを増やす等の方針が打ち出されている。質を高めるためにもリハ職の待遇を改善することは重要課題であり、その役割の大きさが給与に反映されることには期待したいが、病院等の施設では資金が限られ、なかなか給与を増やせない厳しい現実も見える。
このような状況の中で、リハビリの専門家として長く貢献し、私生活も充実させていくためには、新卒の頃から成長を意識することが大切だ。給与はもちろん大切だが、新人の頃は給与額のみにとらわれず研修制度や指導体制を重視して、成長した未来の自分が思い描ける就職先を選ぼう。未来に注目することは給与面でも同じだ。初任給以外に、2年目、3年目の実績にも注目したい。募集要項等に記載がなければ質問することも可能だ。その他、各種手当も細かく確認し、生活を具体的に思い描くようにしよう。