自分の未来にふさわしい病院を選ぶことが大切だ。

　病院の知名度や規模等は社会的な評価でしかない。よって、それがそのまま自分にとってよい職場となるとは限らない。日本看護協会の調査によると、2017年度の常勤看護職員の離職率は10.9%、新卒のみでも7.5%となっている。小規模な病院ほど離職率は高くなる傾向にある。自分に合った病院をしっかり吟味して、すぐに辞めることがないようにしたい。志望する病院の離職率がどれくらいか、可能であれば調べておこう。

　数多くの看護師を抱えて分業が進んだ病院は、専門スキルに絞ってスキルアップを目指したいという人にとっては魅力になる。だが、キャリアの浅いうちには幅広くスキルを身につけたい人にとっては、デメリットだ。どんな看護師像を目指すかで、就職先としての病院を評価するポイントは変わってくる。

　だからこそ、就職活動を始めるにあたって自己分析が重要となる。自己分析をする理由は、過去と現在の自分を知ることで、どのような看護師を目指していくか、未来の目標を明確にすることにある。その目標があるから、就職後に仕事を頑張れる部分もあるだろう。しっかり悩んで、自分に合った病院のスタイルを知り、そんな病院に出会えるように努力しよう。