管理栄養士には様々な勤務形態がある。柔軟に働き方を選び、満足できるワーク・ライフ・バランスを目指そう。

　ワーク・ライフ・バランスとは、誰もが仕事を充実させながら、子育てや介護、地域活動、自己啓発等の時間も持てるようにするという概念だ。現在、国全体で推進しており、女性だけでなく男性の育児・介護休暇取得なども含め、環境の整った社会が期待される。

　管理栄養士と一口に言っても、職場によって勤務の様子は大きく異なる。例えば給食施設等で大量調理に関わる場合はシフト勤務で不規則になることもあるが、栄養指導やレシピ作成が中心の職種では、早朝や夜遅くの勤務がなく土日休みの場合も多い。一定の経験を積んだ後にフリーランスとして働く人もいる。パート勤務や期間限定の仕事などでもスキルを生かせることは、資格職の強みだ。

　ワーク・ライフ・バランスを重視するためには、就職先を選ぶ際に、産休・育休、時短勤務、配置替えなどの制度の有無や実際の活用事例を確認しておくことも重要だ。子育てや介護の経験は、幅広い年代の食に携わる管理栄養士としての成長にもつながる。ライフステージに合わせた働き方を選び、仕事と私生活が互いによい影響を与えられるよう、人生設計を組み立てるようにしたい。