日本人の肥満の状況は? | 管理栄養士の就活・グッピー新卒

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日本人の肥満の状況は?

肥満者の割合

 上のグラフは、年代・性別ごとの肥満者(BMI25以上)の割合を示している。女性は上の年代ほど増える傾向にあるが、男性は40〜50代にピークがあり、多忙による不規則な食生活などの影響がうかがえる。

 肥満は、皮下脂肪型肥満と、内臓脂肪型肥満に分けられる。内臓脂肪型の肥満では、糖尿病・高血圧・脂質代謝異常など、生活習慣病を発症するリスクが高く、肥満の改善と予防による病気予防に期待がかかっている。

 食生活の影響の大きい肥満を改善・予防するには、管理栄養士の活躍が必須となる。医療機関での患者さんへの個別指導はもちろん、健康な人を対象とする給食施設でも、管理栄養士の献立作成やアドバイス、情報発信などが重要だ。健康経営が重視され、従業員の健康管理が企業の責任となる昨今は、事業所で働く管理栄養士が社内の健康教育の一環として、栄養指導を行う機会も増えてくるだろう。年代・性別ごとの特徴や生活傾向を頭に入れておきたい。さらに、その人の生活の中で無理なく実現できるような改善を促すことができて、食事指導と併せて運動やストレス対処法など幅広いアドバイスも行えれば理想的だ。食事摂取基準は5年ごとに更新され、医学、栄養学も日々進歩する。常に最新の情報や研究成果にふれるように心がけよう。