管理栄養士の新しい活躍の場は?
管理栄養士の職場としては、病院や給食施設等、管理栄養士の在籍が義務づけられた場所がよく知られてきた。しかし現在は、病院以外の医療機関や、健康や食の関連企業などで、管理栄養士のスキルが必要とされている。
近年、活躍が目立つ場所に歯科医院がある。歯科は食べることと深く関わる分野。患者さんに食のアドバイスを行う医院が増えているのだ。具体的には、摂食困難な人に特別食のアドバイス、治療段階に応じた食事の摂り方指導の他、むし歯や歯周病を予防するために食生活改善を促すこともある。また、国が進める「健康な食事・食環境」推進事業の一環として、バランスのとれた食事「スマートミール」を提供する店舗を認証する制度が広がりを見せており、外食・中食産業での管理栄養士の需要も高まっている。
このような新しい活躍場所では、自分のアイディアでやれることを見つけ、管理栄養士の職域を広げていく魅力があるだろう。しかし、歯科医院でのカルテ整理や受付、薬局での処方箋受付や調剤事務、フィットネスジムでのマシンの使い方指導など、管理栄養士らしくない業務も行う必要がある。
こうしたことに留意した上で、興味のある人は、管理栄養士がより広く世の中の役に立てるように新しい活躍領域に挑戦してほしい。