介護施設での仕事とは? | 管理栄養士の就活・グッピー新卒

介護施設での仕事とは?

介護施設数と管理栄養士の配置

 多くの管理栄養士が活躍する福祉施設の中でも、近年特に重要な職場となっている「介護施設」では、高齢者向けの栄養サポートが重視されている。

 上のグラフには、介護施設での管理栄養士・栄養士の配置状況を示している。介護老人保健施設は「老健」とも呼ばれ、在宅復帰を目指す高齢者がリハビリや医療、介護を受けて過ごす施設だ。老人福祉施設には、常に介護を必要とする高齢者の生活の場である「特別養護老人ホーム」「特養」と呼ばれるものの他、デイサービス施設や支援センター等も含む。公的な施設以外に、有料老人ホームやサービス付き高齢者住宅などの民間施設で活躍する管理栄養士も多い。

 介護施設では、食事介助をする介護士とも連携しながら、個々の利用者に合わせてきざみ食やミキサー食を提供するなどのきめ細かい配慮が必要となる。食の楽しみの提供は利用者の心のケアにもつながる重要な仕事だ。

 また、介護保険に導入されている栄養ケア・マネジメント制度では、介護施設が入所者一人ひとりの健康状態をチェックし、必要に応じて栄養指導、摂食や嚥下のリハビリ等の計画を立てる。この制度では管理栄養士が中心となり、他職種や家族との連携を図るため、管理栄養士の雇用に力を入れる施設も増えるだろう。