エントリーシートとは、選考試験を受験する希望があることを表明すると同時に、自分がどういう人物であるかを伝える自己紹介の書類だ。個性や魅力をわかりやすく伝えられるように、書類作りを工夫しよう。

　エントリーシートは必ず課せられるものではない。一般企業では求められることが多く、採用側が質問項目や記入形式を決められるため、医療施設の採用活動にも広がっており、規模の大きい歯科技工所や歯科医院では課されることがある。希望する企業・施設がエントリーシートを課している場合は、しっかりと質問の内容に沿った回答を記載することが大切だ。採用側が特に尋ねたい内容が用意されているのだから、的確に質問を受け止めて答えなくてはならない。多くの施設で尋ねられるのは、歯科技工士を志した理由やその施設を志望した理由、なりたい歯科技工士像等だ。

　記入方法の点では、たくさん書けばよいというものではないので、決められた枠の中で見やすく収まる分量でまとめよう。回答内容は、自己分析の結果を活かしながら、具体的なエピソードを盛り込んでいくことがおすすめだ。そうすることで自分の人柄や、歯科技工士としての適性、ビジョンが伝わりやすくなる。自分の頭で考え、しっかりと自分の言葉で書くことを心がけよう。