日本の医療の現状は? | 歯科技工士の就活・グッピー新卒

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日本の医療の現状は?

国民医療費

 高齢化や医療の高度化により、日本の国民医療費は増加しており、財源確保のための法改正や医療制度改革が随時行われている。歯科技工士としてのあり方にも関わる医療制度の変化には、注目する必要がある。

 上のグラフは、病医院や歯科医院、薬局で、1年間の保険診療にかかった国民医療費の推移だ。2017年度には43兆710億円と、前年度から2.2%増となっている。1人当たりでは33万9,900円、これを65歳以上に限ると73万8,300円、75歳以上では92万1,500円となる。高齢化や医療の高度化の影響で、国民医療費は今後ますます増大する見込みだ。財源確保と安定化のため、消費税率の引き上げ、健康保険組合の負担増や入院時の食事代の引き上げ等が段階的に実施されている。高齢者がより健康で暮らすことは、財政の観点からも国全体の目標だ。自立生活を可能にする上では、しっかり噛んで食べられることが重要であり、高齢者の口腔機能を維持向上させる歯科医療に期待がかかっている。

 長く働ける歯科技工士を目指すには、どの分野の技術に強みを持つのか目標を定めることが大切だ。そのためには、技術への需要も見る必要がある。新たに保険が適用される技術は急速に需要が高まることもあるため、医療制度の動きにも注目しよう。