歯科衛生士の給与はどのくらい?
厚生労働省の統計によると、歯科衛生士の2019年の平均月給は26万8,700円、賞与等を含めた平均年収は370万4,800円である。
歯科衛生士の初任給の平均は、全国で24万1,299円、東日本で24万3,115円、西日本で23万7,550円である。25万円台の医院が最も多く(24%)、次いで24万円台(22%)、23万円台(17%)となっている(GUPPY調べ)。2019年の大卒女性の初任給平均20万6,900円と比べると、医療に従事する専門職であることから少し高めの給与となっている。上のグラフにあるように、月給の推移は比較的安定しており、景気に左右されることの少ない医療職の特徴が見える。2018年の雇用動向調査では、医療・福祉の業界は、離職率が15.5%と比較的高めだが、その分入職率も16.2%と高く、ライフステージに合わせて職場を変わったり、一度仕事を離れたりする人が多いことがうかがえる。
将来安泰といえそうな歯科衛生士だが、油断はできない。給与は医療保険制度変更の影響を受けやすく、人口が減っていく社会状況では患者数も減る。歯科医院や歯科衛生士の仕事自体も減っていく可能性が高い。2018年末現在で就業中の歯科衛生士は約13万3,000人。技術や応対のレベルが低ければ、再就職が難しい時代がやってくることを常に意識していよう。