まず、いつまでに内定がほしいのか、就職先に何を求めるのか、といった自分の希望をはっきりさせ、その希望の実現に向けては何をするべきなのかを考えることから始めよう。

　たとえば国家試験前に就職活動をするのか、後にするのかということを考えるだけでも将来が変わってくる。とにかく国家試験が心配という人は、就職活動を後回しにしても秋から国家試験の対策に力を入れるということもできるが、その一方で国家試験よりも就職の方が不安な人は、秋頃から求人募集をしている歯科医院の情報を集め、年内には就職活動を終え、年明けから試験勉強に集中するとよいだろう。

　また、就職先にどんなことを希望するのかも明確にしておきたい。地元で働けることを第一に考えて就職先を探すのか、先輩歯科衛生士が多人数在籍していて指導が手厚い方針の歯科医院を、広い範囲から選ぶのか。狭き門だが病院や行政での仕事などもある。どんな人でも初めての就職活動はやはり不安なもの。先生や先輩に仕事について尋ねアドバイスをもらうことも有益だ。

　軸にすべきなのは、「自分自身がどのように働きたいか」ということだ。その希望を明らかにして、その希望のために何をするとよいのか計画を練るところから始めよう。