歯科診療所での仕事とは?
歯科衛生士の9割が歯科診療所(歯科医院)で働いている。歯石・歯垢の除去、歯のクリーニング、保健指導を中心として、診療補助や院内の管理、整理整頓を任されることもある。
基本の仕事内容は、歯科衛生士の専門分野である歯科予防処置と保健指導を行うことだ。医院の方針により、一人ひとりの歯科衛生士が担当患者さんを持つ場合と、在籍する歯科衛生士全体でチームとして患者さんを担当する場合がある。担当制は、患者さんとの関係を築きやすいという特徴があるが、他の歯科衛生士の目が届きにくく、問題が生じた場合に個人で抱えこみやすいという面もある。新人の場合はすぐに担当患者さんを持つスキルが備わっていないため、まずは先輩について仕事を覚えていくことになる。指導体制のしっかりした医院を選ぶとよいだろう。
歯科医院での診療は、歯科医師と他のスタッフとのチーム体制で行うもの。診療補助や、患者さんと歯科医師の円滑なコミュニケーションを促すことも期待されている。また、医院によっては、診療用器具・機材の管理、カルテ管理の他、受付や会計、院内の整頓や清掃も歯科衛生士の担当となる。細かい仕事も多いが、医院全体の仕事が効率的になるように工夫して行動する意識を持とう。