担当者が採用したいのは?
人材採用では、一般企業でもコミュニケーション能力を特に重視する。医療従事者であれば、いっそう重視されるポイントと考えよう。
上のグラフは、一般企業の新卒採用において特に重視した資質を調査したものだ。8割以上の企業が「コミュニケーション能力」を重視しており、社会人としての基本能力と考えられていることがわかる。患者さんの訴えを正確に受け止め、治療内容をわかりやすく説明し、医療チームの中で的確に指示を出す必要のある歯科医師にとっては、一般の社会人以上に大切な能力だ。就職活動では、面接時だけでなく、見学申し込みや応募でのやりとりも含めて、高いコミュニケーション能力があることを示したい。そのためには、日頃から、話の聞き方、話し方、文書の作成方法など、意識して工夫しよう。
「主体性」「チャレンジ精神」からは、指示に従うだけでなく自らやろうという積極的な姿勢が期待されていることがわかる。歯科医師としてどんな貢献をしたいのか、就職活動開始までに考えをまとめておき、「何がやりたいのか」アピールすることが大切だ。「協調性」「誠実性」等は、チームで動く医療現場においては、やはり一般の企業以上に重視されるだろう。周囲とスムーズな人間関係を築けるような接し方も研究したい。