自己分析はどのように進める?
進路を決めていくにあたって欠くことのできない作業が自己分析だ。幼少期からのエピソードを振り返り、「自主性」「協調性」「積極性」など項目に分けて、分析していこう。
自己分析というと他学部学生の就職活動メソッドのようなイメージが強いかもしれない。しかし、歯学部の学生・臨床研修中の歯科医師にとっても、自分自身を分析していく作業は、将来、実りあるキャリアを積み重ねていくために大きく役立つ。なぜなら「自分がどういう人間なのか」をわかっていなければ、どんな分野や職場が向いているのか、考える手立てがなくなってしまうからだ。自分自身についてよくわからないまま「なんとなく」で就職先を決めれば、就職しても働くモチベーションが持てなかったり、成長できないままになったりする可能性もある。
とはいえ、自分を分析と言われても何から手をつけてよいのかわからない人も多いだろう。自己分析の簡単なポイントは幼少期から現在までの具体的なエピソードを思い出していくことだ。先に挙げた「自主性」などの項目にあてはまるエピソードを、両親や兄弟、友人の力も借りながら思い出し、そのエピソードが自分の性格にどのように影響しているかを考えよう。そこから長所・短所を導き出し、どんな歯科医師になりたいのかを思い描くとよい。