歯科医院の開設者の仕事とは? | 歯科医師の就活・グッピー新卒

歯科医院の開設者の仕事とは?

歯科診療所数と新規開設数

 歯科医院の開設者となっている歯科医師は、約6万人。歯科医師の6割近くが歯科医院を経営している。開設者となる場合は、歯科治療の他マネジメントの技術が必要になる。

 歯科医院でも病院でも、組織に雇われている歯科医師は、治療や自分の技術の向上に専念することができる。しかし、自らが開設者となる場合は、どんな職種の人を何人雇用し、どのように教育するのか、経費をどの程度かけるのか、歯科技工士への発注をどのようにするのか、どんな器具や材料を使うのか、など、ヒト・モノのマネジメントが仕事の大きな部分を占めるようになる。技術があってもそれを宣伝しなければ患者さんには来てもらえない。広告宣伝能力が必要だ。将来よく使われるようになる歯科技術を見極めるマーケティング感覚も大切だ。

 自由に自分の色を出した歯科医院を作れるという点でやりがいは大きいが、人を雇えば、しっかりと給料が払えるだけの売上を出さねばならず責任も大きい。開業資金を借金するケースも多いので、リスクもかけることになる。上のグラフのように、歯科診療所の数は近年は頭打ちの状態で、2017年には廃止施設数が開設施設を上回り、総数も減少した。将来開業を考える人は、早い段階から経営感覚を身につけられるように意識したい。