児童養護施設での仕事とは? | 保育士の就活・グッピー新卒

児童養護施設での仕事とは?

児童養護施設数と在所者数

 児童養護施設は、家庭での養育を受けられない主に1歳〜18歳までの子どもが入所する施設だ。0歳〜1歳は主に乳児院に入所となる。24時間体制で子どもの生活全体をケアするため、夜勤も行われる。

 児童養護施設は、子ども達が寝起きして生活する住まいとなる。よって、料理や洗濯、掃除など、一般家庭で保護者が行う家事はすべて保育士の仕事となり得る。学齢に達した子どもは施設から学校に通うため、学校との連絡や進路の相談も保育士が受けていく。両親を亡くす、虐待を受けるなど、様々な事情を抱えた子ども達であるため、心のケアも大切だ。2018年の児童養護施設入所児童等調査では、児童養護施設の児童の約66%に被虐待の経験があるという結果が出ている。

 社会的養護が必要な子どもの養育では、家庭的な養育環境を重視する方針の下、里親委託や経験豊かな養育者が家庭で複数の児童を預かるファミリーホームでの養育が推進されており、上のグラフのように児童養護施設に入所する児童は減少傾向にある。施設も民間住宅を活用する地域小規模児童養護施設(グループホーム)や小規模グループケアへの移行が図られている。今後も家庭的な養育環境の重視は続く。保育士の仕事にも、より家庭的な養育環境作りが要求されるだろう。