介護現場で活用するテクノロジーは? | 介護職の就活・グッピー新卒

介護現場で活用するテクノロジーは?

介護現場で活用される新テクノロジー

 リフトなどの器具の他、介護ロボットや事務作業システムなどが開発されているが、まだ広く普及してはいない。今後の導入増加が期待される。

 上の表は介護現場で使われる技術例をまとめたものだ。介護職員の肉体的負担を軽減する器具が各種開発されている。歩行訓練の際に、体の可動範囲、歩行バランスなどを分析し、歩行訓練を効果的・効率的にするシステムもある。入居型の施設では、カメラやセンサーによって利用者の様子を遠隔で把握し、異常を早めに感知して安全性を高めるところもある。

 現在は手書きすることの多い介護記録は、デジタル化によって申し送り時間の短縮につながり、多職種共有も容易になるため、デジタル化が広がると見られる。こうした技術の活用で介護報酬が加算されることもある。

 「介護労働実態調査」によると、介護用ベッドやシャワー用キャリーなどの介護福祉機器は多くの施設で導入されているが、見守りや装着型アシストなどの介護ロボットについては、導入していない施設が全体の81.3%にのぼる。導入割合で最も高いのが、入所型施設の「見守り・コミュニケーション」ロボットで8.7%という結果だ。予算など課題は多いが、介護する側・される側、双方にメリットのある新技術の導入は、今後進むと予想される。