訪問介護の仕事とは?
訪問介護は、利用者の自宅に赴き、利用者の能力に合わせて身体介護や生活援助を行う仕事だ。
介護の仕事では、高齢者が自立して生活できるよう支援することが求められる。できることは自分で行うよう促し、メンタル面のケアをすることも重要だ。また、利用者に変わった様子があれば報告する、見守りの役目も担う。勤務形態としては、訪問介護事業所に常勤して複数の利用者宅を回る常勤型と、自宅を拠点に利用者宅に行く登録型がある。夜間対応型訪問介護という形で、18時〜翌8時の間に排泄介助などを行う「定期巡回」や、突発的に助けが必要になった場合に訪問し介助や救急車の手配を行う「臨時対応」では夜勤も必要になる。小規模多機能型居宅介護のように、「通所」「訪問」「泊まり」を組み合わせたサービスも増えていくだろう。
高齢になり体が思うように動かなくても、住み慣れた自宅でその人らしく生きることは、国でも重視している。自宅での生活を選択する人の増加に伴い、独居の高齢者や老老介護の家庭も増え、訪問介護の仕事はますます需要が高まるだろう。また、高齢者と障害者のサービスを一元的に提供する共生型サービスが創設されたため、障害者・高齢者双方の介護を担当する例も出てくることが予想される。