将来薬剤師は不足する? 余る? | 薬剤師の就活・グッピー新卒

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将来薬剤師は不足する? 余る?

薬剤師需給予測

 今の状況が今後も続いた場合、薬剤師は余ると予想される。薬剤師に求められる役割を広げていく必要がある。

 上のグラフは、2018年度から2043年度に、薬剤師の需要と供給がどのように変化するか、推計したものだ。皆さんが薬剤師として世に出る2021年度ごろから、需要を供給が上回り、だんだんとその差が開いていく。皆さんがベテラン薬剤師となっている2043年度には8千人ほど供給数が上回る予想だが、国家試験合格者数の減少がなければ、その差はもっと大きくなる。

 ただし、この需要予測は、薬剤師の役割が現在と変わらないという前提で導き出されている。今後、かかりつけ薬剤師の普及により、服薬の効果を上げたり副作用を防いだりといった成果を挙げられれば、人々の薬剤師への期待が高まり、需要も変化していくだろう。セルフメディケーションでの、運動、栄養、生活習慣などの分野も含めた的確なアドバイスも重要だ。医師不足の中、医師に対し薬物治療に関しての提言を行い、服薬状況の継続的な確認などを効果的に行うことができれば、医療者の間での期待も高まる。

 薬剤師自身が、その役割を広げていくことで需要拡大は可能だ。就職後には、患者さんのため、医療全体のために、薬剤師が役立てることは何か、考えて動くようにしよう。