柔道整復師は、古くから「ほねつぎ」と親しまれた接骨（整骨）院での活躍が主だ。最近は、マッサージ・鍼灸の施術所を併設して連携し幅広い施術を行う院も登場している。

　柔道整復師が施術する接骨院は、捻挫、打撲等の急性・外傷性のケガでは医師の同意書が要らず、病院等と同じように一部負担金の支払いのみで公的保険を使うことができ、一般の人にとって気軽に使いやすい施術所だ。こうした特徴を活かして保険適用症例を中心にする接骨院もあれば、保険では限られた症例しか扱えないため、保険外の症例を中心にするところや、リラクゼーションや美容などに注力する施術所もあり、方針・特徴はそれぞれだ。就職先を考える上では、自分の将来の目標に合わせて、経験したい症例に力を入れているところを探すとよいだろう。

　柔道整復師に限らず、施術師はスポーツ分野からの需要も大きい。専門知識や人脈も必要になるが、プロチームやプロアスリート専属のスポーツトレーナーとしての活躍もできる。その他、プロ・アマチュア両方のスポーツ障害に特化している接骨院での仕事や、スポーツジムでのトレーニング指導なども、スポーツ分野を目指したい人にはおすすめだ。医療機関や介護現場での需要も大きいが、これは病院・診療所の仕事とは？から説明する。