リハ職には様々な職場や働き方があり、生活の変化に合わせて選択することもできる。ワーク・ライフ・バランスを考えながらスキルアップしよう。

　ワーク・ライフ・バランスとは、数年前から、国と民間が一体となって力を入れている取り組みだ。一般に「仕事と生活の調和」と訳され、一人ひとりが生きがいある暮らしや多様な生き方の選択を実現することが目標になっている。リハビリは昼間に行うことがほとんどで、夜勤はめったにない。病院によって異なるが、急患対応も少ないので、比較的決まった時間に仕事を終えることができる職種だ。各職能団体の資料から男女比を見ると、理学療法士が男性61％・女性39％、作業療法士が男性38％・女性62％、言語聴覚士が男性24％・女性76％と、女性が多く女性も働きやすい職種だと考えられる。男性の育児参画も一般的になってきた現在、男女を問わず家庭生活と仕事とを両立させやすい職種だといえるだろう。

　介護施設や訪問リハビリなど予定変更が発生しにくい職場では、子育てや介護等で仕事の時間が限られる人が非常勤で働く例も多い。私生活が忙しい時期にも、リハビリを通して社会貢献することで生活全体が充実すれば理想的だ。若い時からワーク・ライフ・バランスを意識しておきたい。