リハビリの仕事にはどんな種類がある?
理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の3職種は、リハビリ職、リハ職などと呼ばれることが多い。リハビリテーション(以下リハビリ)を提供するのに欠かせない職種となっている。
リハビリは、外傷や病気、先天性の障害等によって体の機能障害や生活上の支障が生じた人、精神障害や疾患によって困難を抱える人などに専門的なケアを行うことである。医療においては、診断と治療だけでなく、病後にも患者さんがその人らしく生活し、社会参加できるようにすることが大きな責務と考えられている。それを可能にしているのがリハビリであり、現在は受傷後・発症後の早い段階でリハビリを開始することが重視されている。先天性の障害の場合も、その人の発達や体・心の状態に合わせて早期のリハビリを行うことを大切に、サポート体制が敷かれている。
理学療法士は運動能力中心のケア、作業療法士は仕事や家事を含む生活上の動作中心のケア、言語聴覚士は言葉と摂食・嚥下中心のケアと、専門領域はおおまかに分かれるが、重なり合う部分も少なくなく、リハ職同士がお互いの職能を知って連携することが、患者さんのリハビリ成果を高めることにつながる。他のリハ職の仕事を積極的に知るよう心がけ、患者さんへの総合的なアプローチができるようにしたい。