病院での仕事内容は?
看護師の職場として代表的な病院。大きくは病棟と外来に分かれ、診療科ごとにも仕事内容は異なる。
病棟勤務では、入院患者さんの看護をする。点滴、注射、各種検査、バイタルサインのチェック、投薬の他、清拭や食事の介助などもあり、仕事内容は多岐にわたる。患者さんの家族とのコミュニケーションも大事な仕事だ。勤務体制は3交代制と2交代制があり、最近は日勤と夜勤の2交代制を採用する病院が増えている。どんな勤務体制をとっていても、病棟勤務では夜勤があるのが一般的だ。
上のグラフのように、平均入院日数は徐々に減る傾向にあり、入院を長引かせないように個々の患者さんの治療効果を上げること、退院後の各種治療との連携をスムーズにすることが、看護師の大切な仕事にもなっている。
外来では、診療介助、処置、検査、病棟や他診療科との連携の他、近年は、問診やトリアージなど、診療の準備段階の作業が看護師に任される例が増加している。入院日数が短くなっている現在、外来での抗がん剤の点滴治療も増えており、従来は病棟で活躍していた化学療法認定看護師が外来で活躍するようにもなった。健康診断や人間ドックなど、健康な人を相手にする部門もあり、様々な人への説明や指導の能力も求められる。