歯科技工士のキャリアプランは?
歯科技工士として、まずは基本的な技術を身につけ、土台ができたら自分の興味や特性に合わせた得意分野を持つとよい。上のグラフのように、歯科技工所の4分の3以上が1人の職場であり、開業する人が非常に多い職業だ。自分の目指したいキャリアプランを早いうちから意識して経験を積むと、将来に役立つだろう。
強みを持ちたい分野の目標を定めたら、その領域に強い技工所に転職してキャリアアップを図るのも一手だ。ポーセレンやインプラントなど自由診療の技工物を積極的に受注する技工所もある。開業を考えているのであれば、どんな特徴の技工所を開きたいのか、ということを常に意識しよう。患者さんに近いところで働き、可能ならば治療にも立ち会いたいと考える人は、歯科医院や病院での仕事が向いている。技工所と医院、両方を経験すると、視野が広くなるだろう。技工所で働く場合は、歯科医院や病院で働くのに比べると、医療チームの一員であるという意識を持ちづらいかもしれないが、どこに勤めていても、こうした自覚は大切だ。歯科技工の技術だけでなく、摂食や嚥下などに関わる最新の医学的知識を持つようにすることで仕事の幅も広がる。
開業するために持つべき意識については将来、技工所を開業するには?で解説する。