歯科技工士として、自分の目指す将来に合った職場を選ぶことはとても大切だ。特に最初の就職先は、技術面だけでなく、社会人としてのマナーを身につけ責任感を養うためにも重要となる。目標とする将来像を見据えて、ふさわしい就職先を選ぼう。

　初めての就職先を選ぶにあたり、他と比べて給与が高いことや、親しい先輩がいることなども選択基準になるかもしれない。しかし、目先の快適さに惑わされず、将来の自分に役立つかどうかをしっかり検討することが重要だ。常に最新の技術にキャッチアップし自由診療の領域に力を入れたいのか、なるべく早く独立開業を目指すのか、細くとも長く仕事を続けることを第一に考えるのか、どんな歯科技工士を目指すかは人それぞれだ。プライベートの生活も含めて将来像をイメージし、そこにたどり着くことを目標に就職先を選定するとよい。

　就職先選びの際は、企業や医療施設の募集要項を読み込み、理念や沿革等もよく確認すること。職場見学では働いている人の様子を細かに観察すること、わからないことがあれば積極的に質問して疑問を解消することも大切だ。

　将来実現したい働き方や暮らしのイメージを具体的に持ち、そこに順調に近づいていけるように、自分に合った就職先を見つけ出そう。