担当者が採用したいのは?
歯科衛生士に求められる能力を意識して身につけ、面接の場で伝えられるようにしよう。物事をわかりやすく伝えられる力をアピールしつつ、好印象を持たれるようにしたい。
上のグラフは、新卒の採用選考の際に特に重視する点を聞いた調査だ。コミュニケーション能力が特に重視されることがわかる。これは一般企業対象の調査だが、歯科衛生士の採用にも共通する。歯科衛生士は、口頭でわかりやすく説明することが大事な仕事だ。患者さんと接する時間は決して長くないが、その間にアドバイスを真剣に聞き入れてもらえるだけの信頼関係を築かなくてはならない。高度なコミュニケーション能力が求められる。積極的に動いてほしい期待から、主体性やチャレンジ精神も必要とされている。他人と協力し合える協調性や誠実性も、社会人として必須だ。歯科医院での採用担当者は院長であることが多いが、歯科衛生士のチーフが面接に同席するケースもある。歯科衛生士の目から見て一緒に協力し合える協調性のある人材かどうか、確かめる意味があるだろう。
患者さんに短時間で信頼関係を築かなくてはならないように、採用担当者にも短時間で資質を理解してもらう必要がある。重視される能力は日頃から心がけて身につけ、見学や面接時にしっかりアピールしたい。