見学で見るべきポイントは?
施設見学は職場の雰囲気や清潔度、患者さんの様子を自分の目で確かめる他、歯科衛生士の業務範囲など、職場や業務について質問できる機会だ。事前に気になる点をリストアップし、確認漏れがないようにしておこう。
先輩歯科衛生士がいる職場であれば、仕事上での役割、他の医療スタッフとのコミュニケーションのとり方、歯科医師の他職種への接し方などを観察しよう。見学者に対して、迎え入れてくれる雰囲気が整っているかも大切だ。見学に訪れた学生に親切に応対できない雰囲気の医院では、就職後に落ち着いて仕事ができるかどうか、不安が残るだろう。患者さんがリラックスして治療や検査に臨めているか。その様子もチェックしたい。スタッフの年齢層が幅広ければ、長く働ける職場だと考えることもできるので、歯科衛生士や歯科助手の年齢構成にも注目しておくとよい。
通路や待合室がきれいかどうかと同時に、治療用具の置き場やバックヤードを見学させてもらえれば、医院の整理度、清潔度を推し量ることができる。研修制度の有無や勤務状況など、気になるポイントは事前に用意しておき、可能な限り質問したい。また見学時は患者さんの目からは医院の関係者に見えるため、迷惑をかける行動をとらないように心がけることも大切だ。