ワーク・ライフ・バランスとはどんなもの?
ワーク・ライフ・バランスとは、「仕事と生活の調和」と訳され、暮らしを支える仕事と、家事、育児、介護、地域活動、趣味等の私生活をバランスよく保ち、双方を充実させることで生きがいや喜びにつながるという考え方だ。
現在、国でも様々な策を講じているが、男女ともに仕事と生活のバランスがうまくとれない例が散見される。ワーク・ライフ・バランスの実現には女性が出産後にも仕事を続けられる環境が大切だ。国立社会保障・人口問題研究所が行った「第15回出生動向基本調査」では、2010年から2014年の間、第1子妊娠の判明後に就業を継続する女性は53.1%だった。ここ10年ほどで目に見えて増加してきてはいるが、さらに女性の就業を支援するためには、各企業が育児中も働きやすい制度を整備すること、そして保育施設の充実が欠かせない。保育士の仕事の意義はますます高まっている。
もちろん、保育士自身にとってもワーク・ライフ・バランスは大切だ。保育士が自身の子育て経験を活かしながら仕事で社会貢献し、私生活も充実している姿を見せることは社会的にも意義があるだろう。育児・保育の現場に男性が関わることの見本を、男性保育士が見せることも重要だ。保育士の仕事は、社会への影響が大きいことを自覚して、日々の仕事に臨んでほしい。