公立の保育園に就職するには?
公立保育園に就職する場合、公務員試験を受ける必要がある。採用枠がない年は採用試験が実施されないこともある。就職を目指す自治体の情報は前年、前々年度の内容を含めて、しっかりチェックをしておこう。
公立の保育園は昇給システムが確立しているため、初任給は同じ程度でも勤務年数を重ねた後に私立との差が出てくる例が多い。そのため保育士を目指す学生には人気だが、上のグラフのように公立の保育園は年々減少している。認定こども園への移行もあるが、民営化されることも多い。人件費削減のため非正規の職員の割合を高める自治体も増えて募集人員は少なく、狭き門となっている。公立保育園への就職を目指すなら、情報をしっかり集めて複数の自治体の受験を検討しよう。
自治体によって異なるが、私立と比べると、保育の専門知識以外の、一般教養や中学・高校での学習内容の筆記試験の比重が高い傾向にあり、多くの人はこれに苦労するようだ。早めに準備をしたい。
公務員として採用される場合、福祉課の配属となり自分の希望する施設で勤務できない自治体もある。配属がどのようになるのか、あらかじめ調べておこう。また、保育園民営化や、認定こども園への移行の状況と、その将来の方針も確認したい。