高齢化社会の課題とは? | 管理栄養士の就活・グッピー新卒

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高齢化社会の課題とは?

平均寿命と健康寿命の推移

 少子高齢化が進み、社会保障の支出が増える中、高齢者の「健康寿命」を延ばすことが重視されている。

 健康寿命とは、起床、食事、入浴等の日常生活動作や、外出、仕事や家事等に制限なく暮らせる年齢の平均を算出したものだ。上のグラフは平均寿命と健康寿命の推移を示したものだが、2016年にはこの2つの寿命において男性8.84歳、女性12.35歳の差がある。生活に制限がある状態で暮らす期間が平均して10年前後あることになり、この改善が課題となっている。

 国は、健康寿命を2040年までに男女とも3年以上延伸することを目標に、健康寿命延伸プランを策定した。高齢者の筋力や活動量が低下するフレイルを予防し、低栄養状態を防ぐ取り組みの強化が目指されており、中でも、家の食事で必要な栄養量が摂れない人や、食事療法が必要な人向けに、一人ひとりに適切な栄養が調整された食事を提供する健康支援型配食サービスの普及には期待がかかる。管理栄養士は献立を考えるだけでなく、注文時のアセスメントや継続時のフォローアップでも専門スキルを発揮して活躍することが求められている。

 高齢者向けの食では、嚥下力や噛む力が低下した人への調整も大切な要素である。高齢者特有の食の課題について、しっかり知識を持っておこう。